ケージorリング。日本のMMAは何を目指すべきか・・・
まずはDREAM14がホワイトケージでの大会になることが発表されました。
本当かどうかは知りませんが桜井マッハ速人の要望で、とのこと。
青木真也がメレンデスに完敗を喫したことに端を発した論争ですが、
ツイッター上でも谷川EP、笹原代表、佐藤D、格闘技記者、ライター、そしてファンをも巻き込んで盛り上がりを見せています。
ここで、大まかですがTwitterでの意見を引用してみます。
ニュアンスが違う場合もあるかもしれませんが、そんな意見なのかな?って感じで^^;
・谷川EP(リング派)http://twitter.com/K1_Tany青木君が負けた時、僕にはもうDREAMも全て米国仕様のケージ、ルールにしろという意見がどちらかというと多かったけど、今回の発表では意外とリングにこだわる意見が多い。とにかく見てみましょう。今後のターニングポイントになるイベントだから。
・笹原EP(??派)http://twitter.com/sasaharakeiichiケージ、リング? 肘有り、肘無し? サッカーボールキック有り、無し? 10分+5分、5分3ラウンド? ガラパゴス、グローバル? ワールドスタンダードって何? まだまだ議論し尽くしていないことはたくさんあるはず
世界標準って一体何なのか。奥歯にモノが挟まったようなイメージがあるのだが。
・佐藤D(??派)http://twitter.com/PRIDEdiceKRINGorCAGE 選手に本音を聞きに行く 川尻 桜庭 KID 菊野 所 高谷
CAGEorRING 映像屋からみるとRINGなんだよな カメラの置き位置や撮り方のバリエーションに差がありすぎる UFCの試合がどれも同じに見えるのはサイズが一緒だから 「ケージが暴力的」とかそんなんは関係ないな 「ケージはスタイリッシュ」なんて印象もTV屋は持ってない
断っておくけど D.14ケージにすべきと一番熱くなってたのは僕です そしてVIVA!リングと叫ぶ役割も同時に担ってます
・kamipro編集長斉藤氏(ケージ派?)http://twitter.com/kamipro_saitouワタシはどっちも面白いです。で、どっちも同じくらいつまらない試合や大会があります。
いまのままでやり方を通して何のプラスがあるのかも見えませんよね。だから笹原さんも議論したがってるわけで、変革期なんだと思います。
ケージ云々より3つに分かれてる場合じゃない。
・青木真也(??派)http://twitter.com/waoki結局、ケージリング論争はどこを目指すか。話題を作った張本人なんだが我関せず…
ケージにするなら肘ありアメリカルールにすればよい。ケージリング論争でルール論争が起こらないのは不思議
・佐藤ルミナケージを試す価値あり
まぁ人それぞれ意見はあるんですが、主流が北米な以上は向こうに合わせてケージにするのが好ましい、との意見が多いのかもしれません。
現在の日本は「ガラパゴスMMA」と揶揄されるように、気付いたら世界の流れと違うところにいるのか。
日本独自の歴史的な背景として、プロレスからの流れがMMAに辿り着いているのも事実。
そんな「日本独自」を大切にしたい人たちと、北米に勝つ為にはケージ、そしてルールでも対応できる選手を育てるしかないとする意見のせめぎ合い。
ケージにしろリングにしろ、それぞれに良い部分も悪い部分もあります。
ルールにしたって肘アリが良いのか、サッカーボールキックや踏み付けアリが良いのか、
はたまた初期UFCのように頭突きや金的を認めろ、って人もいるかもしれません。
ただ、今回の論争に関しては「どちらが優れているか」ではなく、どうしたら日本MMAにとって良いのかってことです。
個人的な意見を言えば「リングは残しつつ同時にケージファイトの場を増やすべき」だと思っています。
悔しいけれど、現在のトップは北米です。
それならば、北米で活躍できる選手じゃないと大金を稼ぐのは難しいでしょう。
日本の選手で格闘技だけで生活ができる人などほんの一握りです。
北米でも一握りなのは同じですが、成功した時に得られる物の大きさが違う。
これはパイの大きさもあるので、「北米が優れている」ってことではないかもしれませんが。
若い良い選手を生み出すためにも、「稼げる基盤」が重要。
もちろん日本国内でそれだけの物を生み出せるようになれば、また主流が日本に帰ってくることだってあるはず。
これは一時的なものではなく、10年、20年先を見据えて考えなくてはいけない問題です。
青木真也の敗戦によって、DREAM以外も含めた多くの関係者が改善策を考えているかもしれません。
例えばDREAMの場合、TBSが付いているので全面的にケージ導入は難しいと思われます。
それならば、ケージのブランドを新たに立ち上げるのも面白いかもしれません。
深夜枠だけケージ大会を行うとか。
大晦日にはK−1と合同で行うのだからリング確定。
それも含めて半分くらいの割合でケージ大会を行っても良さそうです。
DREAM王者とDREAMケージ王者が対戦とかもアリ。
選手側にも選択肢を与えることで、いろんな可能性が生まれるかも。
そもそもMMAと言っても、日本と北米だけでなくイベントによってルール詳細が違うと言うのも問題なんですけどね^^;
世界中どこに行っても、「強い者が強い」ってわけじゃない時点で競技としてどうなんだと言われちゃうわけで。
将来的にはしっかりと取りまとめるコミッショナーのような物が生まれれば・・・
それが日本発なら嬉しいですね。
まずはDREAM14でのケージ大会が、ひとつの分岐点になるでしょう。
選手の意見、ファンの反応、テレビ局の意見、それらを踏まえて主催者がどう判断するのか?
ファンとしては、やるならやるでガツンと引っ張ってほしいんですよね。
「アメリカを潰すためにケージを本格導入、ルールも向こうに合わせてやってやる!」
ぐらいのハッタリがあった方が良いと思うんですけど。
「皆さんの意見を聞いて・・・」なんてのは表で言う必要はなくて、
思い切りハッタリかましておいて、裏ではアンケートなどの意見を参考に、って感じでお願いします(笑)
ダナ・ホワイトやマクマホンのように、強気な部分も必要だと思います。
どうせダメな時はダメなんだから、ファンをその気にさせて煽れば良いんですよ。
「ファンが本気で議論しないような競技は発展しない」
これはサッカーの三浦カズが言った言葉です。
格闘技ファンを本気にさせる為にも、もっと熱くさせてください。
笹原さんの変身にも期待します^^